タイトルのセクシーペルシャゴリラとは私の目指す理想の女性像である。去年の今ごろ、神戸まつりの帰りに友人とトアウエストにあるペルシャ料理屋に行った。そのペルシャ料理屋のメニューに『ペルシャ料理は、オマルハイヤームの詩のように、魅力的でありながら気取らずシンプルで、健康的です。』（原文まま）と書かれていた。衝撃だった。オマルハイヤームの詩はルバイヤートしか読んだことがないけど、終始「酒酒酒〜！人生楽しまなきゃ損じゃね？踊っちゃお！」って感じで超→アゲアゲ。オマルハイヤームたぶんギャル。魅力的でありながら気取らずシンプルで健康的に越したことない。これになりたい。インターネット文法に毒されすぎて物事を「最高」か「うんち」の二段階でしか評価できなくなってしまったけど、ペルシャ料理は最高。迷う余地なし。まさに理想の女性像。
気取らずシンプル。多分これが一番難しい。顔立ちのシンプルさには自信がある（すっぴんの私を見た友人に「顔がない！」と言われたことがある。顔あるで）そういうことを言ってるんではない。
ブスには
①自分のブスを自覚してどうにか工夫しようとしてるブス
②ブスを自覚しながらも諦めてありのままの姿見せるアナと雪のブス
③ブスを自覚しないかわいそうな（少し幸せ）ブス
の3タイプがあると思う。私は①の趣向を凝らすブス。創意工夫あふれる化粧やファッションで相手の注意を逸らせようとするタイプ。最近ネットで「夏に向けてノースリーブが着たいけど二の腕が気になっちゃう・・・でっかい帽子でもかぶって二の腕から目線を外せ！」っていう記事を見て思わず笑ってしまった。勝算ある？待ち合わせの場所に約束の相手がつばが3メートルある帽子をかぶってきたところを想像してみてください。「こんな帽子かぶってるなんてどんなキテレツなコーディネートしてんねん」と思って全身ジロジロ見るでしょ。二の腕も見るでしょ。なんなら「この二の腕にも何らかの工夫が施されているのでは？」と思っていつも以上に丹念に見るでしょ。ぶってぇ二の腕込みのキテレツコーデでしょ。「クソでかい帽子かぶってるうえに二の腕が柱みたいだな」と思われるよりシンプルに「二の腕が柱だね」の方が傷は浅くて済みます。
「引き算メイク」なる言葉がある。私は足し算メイクしかできない。前述したとおりすっぴんだと眉毛しか顔がないので（顔がないって何？）ひたすら描き込む。一時期ヨーロッパ人みたいな立体フェイスに憧れてKATEのノーズシャドウを塗りまくってたらツタンカーメンになったのでやめました。王家は卒業したとは言えかなり化粧が厚い。私が思うにブスにとっての化粧の目的はあくまで「ブス隠し」であって、「素材の良さを活かしてより美しくなること」ではない。だから足し算に足し算を重ねたこってりメイクでカロリーの高いブスになってしまう。自分に自信がないんですよね。ごく稀に自信満々で気取ってるブスがいます。相当しんどいですね。ブスはよく美人のことを「なによ、気取っちゃって！」などとやっかむけどそりゃお前な〜、顔が良かったら何したっていいんだよ。ブスのワガママは即刻投獄だけど美人のワガママはなんだかカワイイってことになってるでしょ。世界はそういう風にできてんの！つれ〜。ブスに求められるのは愛嬌と忍耐だ。生き辛いよね。あさひ美容外科はあなたの新しい一歩を応援します。ずっと思ってたんだけどあさひ美容外科のCMのおじいちゃん、フガフガしすぎじゃないですか？噛み合わせを応援してあげたい。
本題に戻ります。ペルシャ料理の話です。健康的。これは結構自信ある。心身ともに健康かつ健康っぽくないとダメなんでしょ。わたし小太りだからね、健康っぽさは花丸だと思う。「デブ」よりも「小太り」の方がリアルな感じがして「ヤベーな痩せなきゃ」と思いません？痩せてる子でもすぐ「私デブだから〜」って言うじゃん。でも「私小太りだから〜」とは言わない。「小太り」って小規模に太ってるってことでしょ。漠然と「デブ」よりも具体性が増すからリアルな感じがするのかな。太りすぎず痩せすぎず、心も健やかにね。
つづいてゴリラです。ペルシャ料理と出会う少し前、野蛮で乱暴だと思っていたゴリラが実は争いを好まない思慮深く優しい（しかも異性を大切にする）動物であることを友達に教えてもらった。現状、私はゴリラと真逆の性格をしている。逆ゴリラ。ゴリラから最も遠い存在。喜び勇んで揉め事に首を突っ込むし、考える前に手足が出るし（やんちゃな小3男子なので）、何より優しくない。ことのほか異性には優しくない。だって異性が私に優しくないじゃん。チヤホヤしてくれよ。性的な目で私を見てほしい。「わらちゃんオカズにヌいてるよ」って言ってくれる異性が現れたら私は残りの30億人の異性にも優しくなれる。
以上がセクシーペルシャゴリラの概要です。それと、現在ロシア連邦はサンクトペテルブルグに留学中です。あと2ヶ月ほどで帰国ですがロシアでの暮らしについて書いてみなさんに少しでも「ロシアはヤバい国」という認識を植え付けられれば、と思います。
